33都道県に住む1800人以上の教職員宅に「教え子の人格を侮辱された。復讐されたくなければ300万円支払え」という脅迫文が相次いで届いたという。「いったい何があるんですかねえ」と司会の小倉智昭も首を傾げる。
「現金は週刊誌に挟み粘着テープで巻け」細かく送金指示
脅迫文の宛名はすべて手書きで、退職した教職員にも届いていることから古い名簿を使ったと見られる。1800通の封書には82円切手が貼られ、総額14万7600円の費用をかけたことになる。手紙はあれこれ脅し文句をならべた後、「現金は週刊誌に挟み、その周りを粘着テープで巻くように。重量と価格の数字を間違えるな」など細かく指示してあった。
その現金の届け先として指定しているのはタイ・バンコクのアパートで、近所で荷物の受け取りを代行する日本人男性は、日本人女性から今年(2015年)1月中旬に電話で次のような依頼があったと話す。「タイで会社を設立する。履歴書が届くので代わりに受け取ってほしい。荷物は3月15日前後から送られてくるので、届いた荷物は香港に転送してほしい」
文科省は各教育委員会に注意喚起
オレオレ詐欺と学校内いじめをヒントに思いついたのか。手間と費用をかけている割には、どこか抜けている。小倉も「いったい誰が、なぜ1800人もの教職員を脅しているんですかね。脅迫文を受け取った教職員は自分だけに送られてきたと思いますか」
文部科学省は脅迫に応じないよう関係する各教育委員会に指示した。警察も脅迫容疑にあたるとして捜査に乗り出した。
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モンブラン| 似顔絵 池田マコト