日本サッカー協会はきのう12日(2015年3月)の理事会で、日本代表監督に元アルジェリア代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチ氏(62)を正式に決めた。
ハリルホジッチはイビチャ・オシム氏と同じボスニア・ヘルツェゴビナ出身で、選手としてはフランス・リーグで得点王2回、旧ユーゴ代表でワールドカップに出場(82年)している。監督としても、フランス・リールの監督だった01年に「最優秀監督」に選ばれた。
また、代表監督としてコートジボワール(08~10年)、アルジェリア(11~14年)を率いて、昨年のW杯ブラジル大会ではアルジェリアの予選突破を果たした。経歴としては申し分ない。
アルジェリア選手「日本は彼にとって理想のチームだと思うよ」
選考にあたった協会の霜田正浩技術部長は「過去の実績、経験、人柄、人となり、全部を踏まえたうえで交渉しました。彼はいろんな国の代表監督、ビッグクラブのオファーを断って日本代表を選んでくれました」と説明した。
そのW杯での戦いぶりを見た元日本代表の小倉隆史は、彼のキーワードは「勝利へのこだわり」だという。「相手によって戦術をどんどん変えていく。自分たちのスタイルを貫くというより、どうやってこの相手に勝てるかという監督です」と見ている。日本選手との相性はどうか。「やってくれるんじゃないかという期待もあります」
ハリルホジッチの下でW杯に出場したアルジェリアのメディ・ラセン選手(30)はこう話す。「1秒たりとも気の抜いたプレーはできない。疲れていようと常に100%が求められる。100%でないなら練習に出ない方がいいほどだ」「テクニックやフィジカルも必要だが、彼にとっては指示を正確に理解できることが最も重要だ。日本は彼にとって理想のチームだと思うよ」
年俸は推定2億5600万円。27日の対チュニジア戦(キリン・チャレンジカップ)が初采配となる。小倉は「戦い方、選手交代も含めて、いろんなものが見えてくると思うので、期待感をもって注目してもらえたら」という。
27日のチュニジア戦で初采配
司会の夏目三久「オシムさんと同じ出身で、勝負にこだわるということです」
キャスターの齋藤孝「戦うという気持ちをもった選手を重視して、スター選手偏重はないらしいですね。代表チームのサッカーが変わると思います」
石井大裕杏アナ「アルジェリア選手のコメントが凄いですね」
夏目「1秒も気を抜けないと」
ハリルホジッチはきょう来日、19日にメンバー発表、27日チュニジア戦、31日ウズベキスタン戦、6月にはW杯アジア2次予選が始まる。
石井「あすの横浜FマリノスとFC東京の試合に来るのではないかといわれてますので、行ってきます」