「ロシアのビザでクリミア半島入りすれば、ロシアの主権を認めたことになる」と政府から自粛を求められていたが、鳩山由紀夫元首相はクリミア半島を訪問した。
プーチン大統領が昨年3月(2014年)、ウクライナからクリミア半島のロシア編入を一方的に宣言したことで、日本をはじめ欧米諸国が国際法上認められないとロシアに対して経済制裁を続けている。
自民党の高村正彦副総裁は「元総理大臣なんだから国益を害していることに責任を感じてもらいたい」と批判し、民主党からも「軽率とのそしりを免れない」という声が出た。
ロシアメディアは「彼は本物のサムライだ」
ご本人は現地で記者会見して「批判されるのは慣れています」と、訪問の目的などを次のように語った。「クリミアの皆さん方が住民投票をウクライナの憲法に則って平和裏に民主的に行ってきた。民主的な手続きの下で、ロシアの皆様方の意見を統合する形で編入することにしたということです」「クリミアの皆さんが、希望してロシアに編入されたという事実を日本の皆さんに知っていただくことこそやるべきだとし、来る価値がある。そんな思いです」
黒海沿岸部を視察したりクリミア共和国の幹部と会談したりして、ロシアのメディアからは「彼は本物のサムライだ」と褒められ悦に入っているらしい。
司会の小倉智昭「首相時代の沖縄・普天間基地問題あたりから『あれえ』という首を傾げる発言が多くなってきたような気がしますね」
鳩山家の歴史からみると、ロシア寄りというのはわからないでもないが。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト