タイム優先か、勝つためのレースか・・・
小倉こう話す。「重友さんのタイムは(田中選手に比べ)18秒差でいいんですけども、田中さんは勝つためのレースをしていた。ペースメーカーの速いペースについていかないで、途中から競り合って勝った田中さんの方がレース実績としてははるかに大きなものがあったんではないでしょうか。勝つためのレースは大事ですよ。
一方、陸連は早いペースについていかないと陸連の目標とするタイムにならないから、前半ついていくレースをした重友さんを上としたんでしょう。それなら最初からそういう選考理由を言っておかないとね」
42キロ強を走るなかで、自分が得意のレース運びで優勝を狙うのがマラソンアスリートだ。優勝よりもレース運び重視ではアスリートは何を目標にしたらいいのか戸惑う。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト