愛知・豊田市の小学校で、男性教諭(42)が6年生の男児(12)を投げ飛ばして大けがをさせていたことが明らかになった。警察は傷害の疑いで教諭から事情を聴く方針だ。
事件があったのは市立中山小学校で、今月4日(2015年3月)、バスケットボールクラブで6年生のお別れ試合が行われた。試合の直後、挨拶をしなかった男児を教諭が体育館の外へ投げ飛ばし、カベに叩き付けたうえ、蹴るなどの暴行を加えた。男児は背中の骨を折るなど全治3週間のけがという。(骨折して3週間とはどういうけがだ?)
「男性教師」3年前にも生徒にけが
豊田市教育委員会や学校によると、男児が試合中に走らなかったり、試合後に整列せずに帰ろうとしたため、教諭は注意し体育館から出るよう指示したが、従わなかったため男児の胸ぐらをつかんでもみあい暴行に至ったという。教諭は校長らに体罰をしたことを報告したという。
清水篤実校長は「教諭は熱心で指導力もある人だが、カッとなってしまったと話しています。事件になってしまったのは、自分の指導、監督が不十分でした」と語る。この男性教諭は3年前にも別の児童にケガをさせていた。学芸会で指示に従わなかった児童を舞台から降ろそうと引っ張って足首を ねんざさせたという。
今回の件について、保護者は「手を出す前にやるべきことがあったんじゃないか。大人が子どもをやったらいじめになってしまう」と話す。そうには違いなかろうが、実際は相当なことでないと殴る蹴るにはならないだろう。カッとさせる何かあったはずだ。しかし、それは問題にならないのが常だ。
体罰はあとを絶たない。2012年には大阪・桜宮高校でバスケットボール部の男子生徒(17)が顧問の体罰を受けて自殺した。去年9月、熊本の公立中学の男性教諭(42)が2年生を30分間正座させた。この1月には愛媛・宇和島市の小学校で、男性教諭(46)が小3の男児を平手打ち・蹴るなどがあった。
運動部ではいわゆるしごきに近い事例があり、叩く、蹴るのほか、「死ね」「殺すぞ」などといった脅しもあった(江戸川区中学)。ふざけていた児童を引き倒 し引きずった(町田・小学校)などの事例も報告されている。
急増している体罰・処分教師
文部科学省の調べでは、13年度に公立の小中高で体罰を受けた児童・生徒は全国で8880人。その前年の2253人から約4倍と急増している。体罰で処分を受けた教諭も11年までは300人台後半だったが、12年2253人(生徒数と同じ)、13年3953人とこれも急増している。桜宮高校の事件で調査がきびしくなったこともあるが、これまではうやむやになってきたという面もありそうだ。
司会の夏目三久「個人的な感情をぶつけているような・・・」
キャスターの齋藤孝「教師の基本は感情に飲み込まれないこと」とフリップを見せた。「怒る」感情的はダメ、「叱る」指導は○と書かれている。「感情をしっかりコントロールして、ゆっくり言葉で語りかける。言葉の力が重要だと思いますね」
夏目「教師にも子育て中のお母さんにもいえることかもしれません」
とはいえ、とんでもないクソガキはどこにでもいる。