開幕投手の期待がかかっていたレンジャーズのダルビッシュ有投手(28)に右肘の内側にある側副靭帯の損傷が判明し、治療長期化の可能性が出てきた。オープン戦初先発したロイヤルズ戦(2015年3月5日)で、右の上腕三頭筋に張りなどの違和感を覚え12球で途中降板した。試合後に「心配する必要はない」と笑顔で話していたが、翌日にMRI検査を受けたところ、靭帯の一部に損傷があることが分かった。
チームドクターらと今後の治療法について検討中だが、選択肢は肘を休める保存療法と手術の2種類あり、どちらにしても開幕投手として登板するのは絶望的のようだ。
田中将大は保存、松阪大輔は手術
復帰のメドはいつになるのか。過去のデータをもとに検証すると、ヤンキースの田中将大投手が昨年7月、同じ右肘靭帯の部分断裂でPRP療法という保存療法を選択し、9月21日に復帰している。松坂大輔投手もレッドソックス時代に同じ個所に損傷を受け、トミー・ジョン手術を選択して1年2か月後に復帰したが、思うように成果が得られずレッドソックスを退団している。
司会の小倉智昭「和田毅投手(オリオーズ契約直後に左肘靭帯損傷で手術)は昨年、復活していい球を投げていたが、松坂投手は逆ですよね」
手術は損傷した個所の腱を除去して手首などの腱を移植するもので、成功すれば以前よりもパワーアップするとされる。メジャーリーグでは80人以上の投手が受けているが、危険も伴うようだ。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト