これまでも厳罰化進めてきたが・・・
20歳未満の加害少年に対し、少年法は更生や社会復帰を重視し量刑の緩和などを配慮している。しかし、未成年者による凶悪事件が起きるたびに、厳罰化へ向けて法改正が行われてきた。07年の改正では少年院送致を「14歳以上」から「おおむね12歳以上」に引き下げ、14年には18歳未満の有期刑の上限を「15年」から「20年」に改めた。ただ、厳罰化すれば少年犯罪が減少するわけではなく、実際には凶悪化が進んでいる。
社会学者の古市憲寿は「少年法を改正しただけで事件を防げると思うのは短絡的ですよ」といい、宋美玄(産婦人科医)は「少年法には更生させ社会に戻す役割もあるので、どんどん厳しくすればいいというものでもない。今回の事件では、犯人グループが置かれた環境とかバックグラウンドを分析し、どうすれば少年犯罪を減らせるか考える必要もあると思います」と話す。
文
モンブラン