経営方針をめぐって親子げんかになっている大塚家具の大塚勝久会長と娘の久美子社長は、3月27日(2015年)の株主総会を前に、委任状争奪戦を繰り広げている。
そんななか、父親会長側が現社長退任と会長の社長復帰を求める文書に、幹部社員の「署名」を集めていたことがわかった。日本テレビが入手したというその文書には、大塚家具全16店舗の店長と幹部の8割にあたる42人が署名捺印しているという。
大株主は久美子社長派
阿部祐二リポーター「父親は株を約18%持ってるが、大株主のファンドが社長側についていて、社長有利という見方があります。それを読んだか知りませんが、(会長が)いかに自分が社内において支持されているかのアピールに出たということでしょうか」
宮崎哲弥(評論家)「本当の戦いは株主がどっちにつくかで、私の見るところ、その戦いに関しては久美子さんのほうが有利かなと思います。ですから、『社員は一丸となって勝久会長を支持しています』というのは、情に訴える戦略に近いのではないか」「経営方針で言うならば、いまの大塚家具の規模や体制に適合するのは社長の経営方針だと多くの株主は見るのではないでしょうかね」