春節の休みに中国人観光客の「爆買い」で日本の百貨店は売り上げ好調だったが、香港では「爆買いやめろ」と400人のデモ隊と警察官が衝突し、催眠スプレーを浴びせる騒ぎになった。地元メディアによると、1日(2015年3月)、警官5人が負傷、デモ参加者33人が逮捕された。
粉ミルクや紙おむつなど大量購入
「中国本土の『運び屋』の連中には本当に頭にきているんだ」と香港の人たちは憤慨している。値段が安く、品質のいい香港の商品を求めて、本土から粉ミルクや紙おむつなど日用品を大量購入にやってくる。なかには転売目的もあるという。このため、香港の人たちは品不足に悩まされる。「あいつらのやっていることが香港の物価を上げるカオスの源だ。たくさん買い物をしてもらってもいいことなしだ」というわけだ。
司会の羽鳥慎一「日本だけでなく、香港でも爆買い現象が起きているんですね」
赤江珠緒キャスター「香港は本土より税金が安いうえ、偽物が少ないということで多くの買い物客がやってくるようです」
大型店ばかり押し寄せつぶれる地元商店
他にも頭にきていることがあるようだ。爆買いの客がバスを占拠するので香港の一般客が乗れない、香港紙幣を大量に引き出すのでATMが空っぽになってしまう、大型ドラッグストアに大勢の客が入るため地元の昔からの小さな商店が次々につぶれていく――などだ。
羽鳥「春節のとき、日本は中国の人たちの大勢に買ってもらってよかったということでしたが、それとは違いますね」
赤江「本土からの人に反感が高まっているそうです」
日中関係がそんな騒動にならないように。
一ツ石
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト