「少年法改正では解決しない。社会的な絆がブレーキ」
高木美保(タレント)「遼太君のアザができたとき、中学生はそれなりに動いたが、大人は誰も動かなかった。そこに分かれ道があったと思います」
舘野「大人にも覚悟が必要なんです。女性の先生だって不良グループの中に入っていくのは相当に怖いはず。大人もちゃんと結束してやらないと。理想だけでは難しいですよ」
羽鳥が碓井教授に聞く。「具体的な方法があったのでしょうか」
碓井教授「まず大人に話すのはチクリではない、勇気ある正義のことだと子どもたちに事前に伝えておく。受けた大人は学校や警察と連携して本気を示すことです。それと、ふらふらしている無職の青少年たちの居場所をつくってやることが大事です」
羽鳥「いま、少年法をどうするのかという声も出始めていますが」
碓井教授「たとえば、少年が10年刑務所にいたとしても、なにか効果がありますか。社会的な絆が犯罪のブレーキになるんですよね」
なるほど。だが、なかなか簡単ではなさそうだ。
一ツ石
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト