神奈川・川崎市の多中学1年生・上村遼太さん(13)を殺害したとして逮捕された主犯格の少年A(18)は1日(2015年3月)、容疑を認める供述を始めたという。動機は上村さんを殴って大ケガをさせたことを別のグループに告げ口したことへの逆恨みだった。
Aは酒を飲むと暴力的になり、上村さんを殺害したときも酒に酔っていたという。逮捕される2日前にAの父親はまるで他人事のようにこう話している。「実際、酒も飲むしタバコも吸っている。家ではいいよと俺は言っていた。ただ、表ではするなと。まして迷惑がかかるようなことはするなと言ってあるんだけどさ・・・」
別グループが暴行に抗議!「チクられて頭にきた」と逆恨み
上村さんとAは昨年11月ごろ知り合い当初は仲が良かったが、今年1月中旬にAから「万引して来い」と言われた上村さんが、「それはできません」と拒否したことで執拗な暴力が始まった。
殺害される8日前に上村さんとAとの間に決定的なトラブルが起きた。以前から仲の良いかった別の少年グループが上村さんのアザを見つけ、殴ったAの自宅に抗議に押しかけた。父親が応対に出た。
「最初、中学生ぐらいのが2人で来た。『息子はいるか』って。寝ていると言ったら、『遊びたいから起こしてもらえませんか』って。この時は異常を感じて息子は出なかった。(2人は)いったん帰ったが、20分後にまた来た。今度はピンポン、ピンポンずっと鳴らしっぱなし。閉じたドアをガチャ、ガチャ開けるような感じがあって」
家族が110番通報し、警察官が駆けつける騒ぎになった。その後、Aはこのグループに「もうしない」と謝罪したらしいが、上村さんに告げ口したと強い恨みを抱いたらしい。「チクられて頭にきていた」と供述しており、警察もこのトラブルをきっかけに殺害に及んだとみている。
犯行当時も酔っ払い・・・「上村連れてこい」
少年らの供述を総合すると、犯行の夜、Aはともに逮捕された少年B(17)と少年C(17)と酒を飲んでいて、少年Bの携帯電話に上村さんから「遊びませんか」とかかってきたことで「連れてこい」となり、やってきた上村さんを河川敷に連れ出して犯行に及んだ。
梅津弥英子アナ「上村さんに傷害を負わせ抗議に行ったトラブルの時、警察は傷害については把握しなかったんですかねえ」
夏野剛(慶大客員教授)「少年法で踏み込めないのだろうが、もう一歩踏み込んでくれたら・・・。やられる方は一方的にどんどんやられ、すごくハンディーがある。少しバランスが悪いですね」
いや、暴行の事実確認に少年法は何の関係もないんじゃないの。何でもかんでも「少年法が甘いから」という方向に話を持っていくのは安易すぎないか。