板東三津五郎「みっともなかった・・・」恥じていた近藤サトと「たった1年半で離婚」

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

百田尚樹「殉愛」は出版史上まれにみる事故本!宝島社が徹底批判

   この欄でも何度か触れたベストセラー作家・百田尚樹氏の「殉愛」騒動だが、宝島社から「百田尚樹『殉愛』の真実」という本が出て話題になっている。アマゾンの内容紹介ではこう書かれている。

<「ノンフィクション」と大見得を切ったものの、事実からかけ離れた「創作」「嘘」が盛り込まれているからだ。1カ所や2カ所ではない。全編にわたって事実誤認が見られる、出版史上まれに見る「事故本」とさえいっていい。(中略)  本書は、およそ「ノンフィクション」とは呼べない『殉愛』を、あたかも『ノンフィクション』であるかのように書き、偽装し、販売し、そのいかがわしさに気づいている読者が大量に存在するのに、本格的な追及の動きがないことに苛立ったプロフェッショナルによって執筆・編集されている>

   執筆しているのは角岡伸彦氏と西岡研介氏。ともに講談社ノンフィクション賞をとっているライターである。2年前に佐野眞一氏が『週刊朝日』で橋下徹大阪市長の連載を始め、1回で中止になったとき、同じ宝島社から「ノンフィクションの『巨人』佐野眞一が殺したジャーナリズム」という本が出たが、これも同じ流れの中にある。さっそく買ってみようとアマゾンを覗いたら、「一時的に在庫がない」と出ているから、それなりに売れているのであろう。

   私は『噂の真相』が廃刊になってから、作家のスキャンダルを報じる雑誌がなくなったことに不満を持っている。作家とのしがらみが少ない宝島社は、これから「東野圭吾と3人の女」や「宮部みゆきと5人の男友達」(実際どうなのかは知らないが)など、次々に作家のタブーを抉る本を出していったらどうか。結構読者はいると思うのだが。

   百田氏の「海賊とよばれた男」を出して受けにいっている講談社は、百田人気に陰りが出るのではないかと心配しているかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

姉妹サイト