「きわめて露骨で卑猥。会社の処分は妥当」
職場で部下の女性社員にセクハラ発言を繰り返し降格などの処分を受けた男性管理職の2人が、「処分は重すぎる」と会社を訴えていた裁判で、最高裁は26日(2015年2月)、処分は妥当という判断を下した。
訴えていたのは大阪市内にある水族館「海遊館」を運営する会社の40代の課長代理2人。10日~30日の出勤停止の懲戒処分を受けた後、係長に降格された。一審の大阪地裁は「処分は妥当」と判断。二審の大阪高裁は「処分は重すぎて無効」としたが、最高裁は二審の判決を破棄し男性側の敗訴が決まった。
「結婚もせんで、親泣くで」「俺の性欲は年々増すねん、何でやろうな」
2人が女性派遣社員2人に約1年半にわたって日常的に浴びせていたセクハラ発言とはどんなものだったのか。判決文によると、「結婚もせんでこんなところで何してんの。親泣くで」「30歳は22、23歳から見たらオバさんやで、もうお局さんやで、怖がられてんちゃう」というものだ。ほかにも、水族館に女性客が来ると、「きょう団体さんのお母さんよかったわ。かがんで中見えたんでラッキー」と口にしていた。
さらに、浮気相手の写真を見せながら下ネタ発言を要求することもあった。「夫婦間は何年もセックスレスやねん。でも俺の性欲は年々増すねん、何でやろうな」「夜の仕事せんのか?」「美人と浮気しまくるのと風俗で毎日1万5000円ポッキリで身も心もすっきりしているのとどっちがいい?」
司会の小倉智昭「きのうニュースで聞いたときは最高裁の判断は厳しいなと思いましたが、いまVTRでセクハラの言葉を聞かされたら、裁判で争うまでもないとおもいましたね」
出勤停止と降格では甘いんとちゃう。