川崎市の多摩川河川敷で中学校1年生の上村遼太君(13)が殺害された事件で、まだ容疑者が明らかになっていないのに、ネット上では特定の少年たちの名前や顔写真が広がっているとレポーターの井口成人が伝える。
「犯人はあついだ」「この人ですか」「こいつが犯人だよ」「本当ですか」――。根拠もなく、そんなやり取りが飛び交っているのだ。事件現場の近くで聞くと、ほとんどの人が情報を知っていた。
実在の少年の名前や写真
若い女性「見ちゃいますよね。本当なんだろうか、みたいな」
若い男性「信用性はないですけど、こういうことをツィートされているんだなと」
別の男性「ちょっと怖いと思う。名前とか、すぐに知られて」
信用するかどうかは別にして気になって見てしまうという。
司会の羽鳥慎一「事件発生から1週間になりますが、警察の捜査は慎重ですね」
井口「ただ一つ心配なことがあります。狭いところで起きた事件だったため、お互いに顔を知ってこともあるんですね。そのためか、インターネットで実在の人の名前や写真を掲載してツィートしたり、LINEで会話したりして大きな問題になっています」
真偽、捏造、誤認で2次的、3次的被害
羽鳥「今回の事件に限りませんが、不確実な情報が拡散することが起きていますよね」
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「情報はネットで十分だという人もいますが、やはり、こういう例をみますとネットは無責任ですね。メディアは間違いがないように、ウソがないようにと気をつけながらやっているわけです。ネットでも安易に出すと、すべて全部に報道したのと同じことなんです。間違った場合は責任をとることが必要だし、刑事罰も含めて考えなければならないと思いますね」
松尾貴史(タレント)「ネットでは情報の真偽、捏造、誤認があっても、そのまま拡散にいってしまう。周りの人が2次的、3次的に被害を受けることもあります。不用意なことはやめてほしいですね」