連日伝えられている神奈川県川崎市の中学1年、上村遼太くん(13)の捜査情報を警察は小出しにしているのだろう、新聞・テレビの報道はそれを一生懸命追いかけているだけだ。しっかりしろよといいたくなる。
遺体がみつかった現場をきのう24日(2015年2月)、隠岐・西ノ島に住む祖母が訪れた。1年余前まで亮太くんはこの祖母と一緒だった。「悲しい。涙しか出ませんでした。どんなに痛かったか、どんなに苦しかったか。犯人にわかってほしい、身をもって」
小学校までいた隠岐・西ノ島の住民「ここにいればあんなことに・・・」
家族関係も初めてわかった。亮太くんが西ノ島へ行ったのは小学校入学のときで、父親の仕事の関係だった。その後、両親は離婚し、小学校6年のときに母親の実家がある川崎へ戻った。
西ノ島の小学校長は「自分は(島に)残りたいと船に乗るまでいっていました」と話す。島で近所だった女性は「とってもいい子でしたね。釣りが好きで。ここにいればあんなことにならなかったのに、かわいそうでたまらない」という。
川崎で中学に進んだが、昨年の夏ころから別の学校の上級生と遊ぶ姿がみられていた。次第に学校も休むようになり、今年にはいってからはずっと欠席だった。学校と川崎市教育委員会はきのう24日、この間の事情を説明した。家庭訪問は5回、母親の携帯電話への連絡は18日までに33回、いずれも母親とも本人とも接触できていなかった。わずかに16日、担任が本人と電話で話し、亮太くんは「そろそろ学校へ行こうか」といったという。
小学校時代の同級生に「友だち追加」の連絡
死亡推定時刻は20日午前2時。その数時間前の19日夜、夕食時に亮太くんは母親にパンを差し出して「食べる?」と聞いたという。それが最後の言葉だった。それから普段着で外出した。呼び出された可能性が高い。「あさチャン!」が紹介した読売新聞記事によると、殺害時刻の1時間前に、小学校時代の同級生にケータイのLINEの友だち追加があり、同級生は別の中学に進んでいたので不審に思ったという。殺害グループが偽装したとも見える奇妙な話だ。
学校の対応にしても防犯カメラにしても、遺体発見当日にはほぼわかっていたこと。遺体発見からすでに丸5日が経って、警察はすでに容疑者を割り出しているに違いないがまだ動いていない。警察が動かないとメディアは打つ手がない。情報もとれない。そんなところか。
キャスターの齋藤孝「下村文科相も周りを検証すべきだといっています。事前にキャッチするには、同級生などの情報を活用しないと。こんな惨い事件だから、なにかシステムとして改善してほしい」
生徒と教師の間が機能してないのだからどうしようもない。