多摩川河川敷・上村遼太さん殺害「殺されるかもしれない」直前に友人に助け

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   先週金曜日20日(2015年2月)、多摩川の河川敷で神奈川・川崎市の中学1年生が死体で見つかった事件で、この中学生が友人に「付き合っている上級生に殺されるかもしれない」と話していたことがわかった。

   上村遼太さん(13)は衣服を付けておらず、首などに複数の刺し傷があり、凶器とみられる刃物の一部も見つかっている。犯行推定時刻の1時間後、現場から700メートル離れた公園の女子トイレでボヤがあり、衣服やクツなどが燃やされていた。上村さんのものとみられる。

   付近の防犯カメラには、その時刻に複数の男が現場へ向かう姿があったが、戻るときは1人少なかった。上村さん殺害のグループとみられる。

「万引きをしろといわれ断ったら殴られた」

   クラスメートの話では、上村さんは昨年11月頃から他校生のグループと付き合い始め、学校も欠席が多くなった。今月中旬、顔を腫らしている姿を目撃され、グループから「万引きをしろといわれ断ったら殴られた」と話し、事件直前には「殺されるかもしれない」といっていた。

   学校によると、今年に入ってからはまったく登校していなかった。事件の4日前に担任が電話をして登校するよういうと、「そろそろ行こうか」と答えた。

   上村さんは家庭の事情で、5歳から小学6年まで島根県隠岐諸島の西ノ島にいて、13年9月に転校してきた。中学校では部活でバスケットボールをする明るい少年だったという。ところが、昨年夏休みごろからガラのよくないグループと関わり始め、部活も休むようになっていた。

   しかし、今年に入って全休というのに、学校は型通りの家庭訪問などしかしていない。

激しい暴力受けながら動かなかった学校・警察・同級生たち

   キャスターの齋藤孝は「こんなに残忍な事件を学校が何とかできなかったのでしょうか。学校を休んでいて連絡も取っていたんですからね。暴力を受けているだけで、大人なら刑事事件でしょう。川崎市をあげて洗い出してほしいです」

   上村さんは学校へは来ないのに級友とは会っていたらしい。「殺されるかも」というのも、級友が直接聞いている。その話を記者が級友から聞いている映像があったが、「どうして学校へ知らせなかったの」という一言がない。

   さらに警察の動きが見えない。防犯カメラの映像があり、他校のグループによるリンチめいたうわさもあるというのに、発生から4日たってもまだグループの特定ができないというのは奇妙だ。それに、親の顔がまったく見えない。どんな家庭の事情があるのか知らないが、メディアや警察が勝手に事実の一部を抑えるようだと話がますます ややこしくなる。こういうのは報道とは呼べないだろう。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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