オレオレ詐欺など特殊詐欺の被害額が昨年(2014年)は最悪となったが、被害者が1000万円を渡し、持ち去られる瞬間の映像を千葉県警が公開した。昨年4月、当時63歳の男性に「2000万円を株で損した。会社の金で補てんしたが、半分を用意してほしい」と息子を装った電話があった。カネの受け渡し場所として千葉県印西町を指定し、被害男性が紙袋に入った1000万円を渡すと、受取役の男はタクシーに乗り込む。車内の様子も車載カメラに映っていた。
「どちらへ?」ときく運転手に、男は「ちょっと待ってください」とどこかへ携帯電話をかけながら、「とりあえず走って」という。指示を受けているらしく、「ああ、わかりました。(運転手に)東京方面へ向かって。西白井駅までどのくらいかかりますか」と聞く。
運転手が営業区域外だからと元の場所へ戻ると、「ここじゃない所へ行って」と支持する。再び携帯電話で指示役に連絡し、「あのう、運転手、いきなり面倒くさいんですけ、乗り換えていいですか。・・・わかりました」というやり取りのあとタクシーを降りた。その後の足取りは分かっていない。
携帯電話で指示役としきりに連絡
男は20歳から25歳で、身長170センチ程度の中肉。青いネクタイをしていた。印西警察署は顔写真を公開して情報提供を呼びかけている。
司会の羽鳥慎一「やりとりにはあせりが出ていますね。これだけの金を確認もせずに受けとることが不自然です」
赤江珠緒キャスター「苛立ちみたいなものが見えていますよね」
吉永みち子(エッセイスト)「この受け子は何も分かっていないみたいですね」
小松靖アナ「指示を出す人の顔すらわからないし、ある程度の人数がいる組織と推測されます。ぜひ情報提供をお願いします」
それにしても、顔写真が公開されているのに、受け渡しやタクシー車内の映像はボカシでまるで分らない。本気で情報提供を求めているか。