春節商戦がヒートアップしている。初日のおととい18日(2015年2月)に東京都内を訪れた中国人観光客は去年の4倍という。銀座三越の売り場で「この靴を2足ください」と店員を驚かせた中国人女性客は、「日本の靴は丈夫だから。中国のはすぐ壊れる」と話す。スマホを手に友人から頼まれた買い物など1万9000円をクレジットカードで払い、すぐにまたレジへ並んだ。「きのう秋葉原で買った水筒は中国製でした。日本製を買い直しました」
ウエスト太めの紳士服が人気
紳士服売り場には中国人の体型に合わせてウエストを大きめにしたデザインを用意した。お腹が出ているのが富の象徴とかで、「日本人と違ってコンプレックスをもっていません」と担当者はいう。中国人男性は「日本人はスリムだからねえ。このデザインはとてもいいよ」
ドイツ製のカメラを買った女性客は「日本で買うほうが安い。日本の店を信頼しています」
各デパートは免税カウンターを設けたり、中国語のわかるスタッフをおいたりと力が入る。18日の売り上げはどこも昨年の3倍から4倍だ。230万円の赤サンゴの装飾品が売れ、高級バッグなど1200万円を使った客もいたという。
調布・深大寺にも大型バス10台
「モーニングバード!」が中国の日本ガイドブック5冊(全1684ページ)から頻繁に登場する日本の街を集計すると、人気のトップは原宿だった。その原宿の竹下通りの人気クレープ店をのぞくと、並んでいた客の70%は中国人だった。「街を歩けば中国人観光客です」(ナレーション)
女性客らは「堂本光一のお芝居を見に」「ブロマイドを買いに」と楽しそうに話す。台湾から家族連れの男性は「明治神宮を見に来ました。伝統と最先端のものがすぐ近くにあることがおもしろい。私の国でもこういう街づくりを勉強してほしい」という。
以下、新宿、渋谷、銀座、池袋と定番が並ぶが、吉祥寺や自由が丘もベスト10に入った。巣鴨、神田、月島、調布などもとり上げられている。調布の深大寺には18日に10台、19日には4台の大型観光バスがやって来た。もっとも、寺や門前そばが目的ではなく、「ゲゲゲの鬼太郎」の漫画家・水木しげる氏が住んでいることから、調布は「鬼太郎に出会えるまち」を名乗っていて、あちらこちらにモニュメントがある。それらの見物ついでに深大寺にも寄るというコースらしい。
司会の羽鳥慎一「地域の広がりも、お金のかけ方もすごいですね」
赤江珠緒キャスター「本格的フィーバーが始まりました」
春節は24日まで。商戦はこれからがピークだ。