名古屋市守山区で19日未明(2015年2月)、駐車中のワゴン車が激しく燃える火災があった。乗っていた男女は重軽傷を負ったものの命に別状はなかったが、火災原因に消防関係者も驚いた。
飲みながら煙草に火を付けようとした瞬間...
暗闇で激しく燃え上がる炎。消防隊員が車に近づき懸命の消火活動をするが火勢が衰えない。突然、車が爆発し消防隊員は後退りする。なぜこれほど火勢が強いのか。
原因は酒だった。アルコール度数96度と世界で最も高いポーランド産ウォッカ「スピリタス」を20代の女性が車内で飲みながらタバコに火をつけようとして引火し、燃え広がったという。
火は1時間半後に消し止められたが車は全焼し、女性は顔や腕にヤケドを負い重傷、スピリタスを飲んでいなかった30代の男性は軽傷だった。
ボトルのラベルにも「火気に注意」
スピリタスとはどんな酒なのか。木下康太郎アナがスピリタスを扱っているバーを訪れた。常温だと揮発しやすいため冷凍庫に保管してあるという。ラベルには大文字で「火気に注意」とあった。ポーランドの家庭ではチェリーなどの果実に漬け込んで果実酒を作るのに使われるほか、飲むときはカクテルベースとして使われることが多いという。
スピリタスを飲んだことがあるという中瀬ゆかり(新潮社出版部長)は、「グラスを近づけただけで揮発がボヮ~ときて、ノドが焼けるようになるんですよ。このままでは飲めないと体が覚え、以来、飲んでいません」という。
そんな強烈な酒を若い女性が飲んでいたとは驚くが、司会の小倉智昭は「女性は酒豪ですね」と感心しながら、「若いとアルコール度数がどのくらいか興味がわくからね。度数が高い酒は車の中で飲まないほうがいいよ」
車の中でなくても、バーや家でもたばこを吸いながらというのが危ない。