買い出し客の職業は?金融業、学生、製造業、通信・IT、教育関係・・・
住んでいる地域を聞くと、上海、浙江省、香港、山東省、江蘇省、天津など沿海部からが半数を超えていた。高所得者が集中していることがわかる。富坂氏は「個人の観光客と団体ツアー客では所得が違います。個人で来る人の方が所得は高い」という。
職業では金融業がいちばん多くて24人、次いで学生11人、製造業10人、通信・IT、教育関係が9人となっていた。
夏目「若い人(学生)が多いんですね」
富坂「親です。アメリカに留学生が23万人いるが、車だけで600万円とか700万円かけたり」
100人の平均は年収683万円、買い物予算71万円だった。
富坂「これまでの買い物の平均は多分20万円くらいだったと思います。春節だから高くなっているのでしょう、春節に年間の20%くらいは使うので。」
富阪氏が見せたフリップに「月収3万~5万円、年36万~60万円」とあった。「いちばん多い労働者層ですね」
井上「アンケートの買い物の平均が労働者の年収より多いんですねえ」
富坂「そうです。彼らは外国旅行なんかできない。それが圧倒的な数いる」
このあと、中国の格差についても触れたのだが、それよりも面白い数字があった。世界の贅沢品(日用品以外)の消費額27兆2000億円のうち、中国が12兆4000億円と46%を占めている。その中国人の消費場所は76%が国外だ。
夏目「爆買いが象徴なんですね」
爆買いだけではない。不動産だって静かに買い進めている。彼らにいわせると、日本はいまべらぼうに安いんだそうだ。