20年前「八王子スーパー・ナンペイ事件」犯人か?当時50代男性の指紋と一致

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   20年前(1995年7月30日)、東京・八王子市のスーパー「ナンペイ」で女子店員3人が射殺された事件で、現場に残された犯人のものと思われる指紋が、多摩地区に住んでいた50代の男性の指紋と酷似していることが分かった。この男性は10年前に病死している。

指紋照合の新技術開発・進歩「粘着テープ接着面から検出」

   指紋は射殺されたアルバイトの高校生2人の手を縛っていた布製粘着テープの接着面についていた。なぜ20年も照合ができなかったのか。当時は粘着テープの接着面の指紋採取は難しかったのだ。

   栃木県警鑑識課で約30年間にわたり指紋鑑定を行ってきた齋藤鑑識証明研究所の齋藤保所長は、「数年前に開発された新技術で照合ができるようになった」という。指紋を壊さずに剥がす剥離剤が開発され、検出された指紋像を鮮明化する画像処理技術も進んだ。

   指紋は指1本に100~150の特徴点があり、このうち12点が一致すれば同一人物とされている。今回は8点が50代の男性の指紋と一致しており、その確率は1億分の1。齋藤所長は「8点が一致すれば限りなく本人に間違いない」と言う。ただ、12点の一致がなければ証拠にはならないため、警視庁は50代男性を重要参考人の一人として当時の行動などを調べているという。

   司会の小倉智昭キャスター「指紋が犯人のもので間違いないとなったら、被疑者死亡のまま送検して捜査は終わりになるよね」

   宋美玄(産婦人科医)「これほど凶悪な事件で被疑者死亡、それもはっきりわからない感じのままではご遺族の方はいたたまれないと思いますよ。ぜひ新たな証拠を探してくれるといい」

   証拠がそろっても、本人の取り調べができないので「犯人確定」とはならないのだろうな。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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