8年ぶりに古巣の広島カープに戻った黒田博樹がきのう18日(2015年2月)、沖縄キャンプに合流した。報道陣220人はともかく、平日にもかかわらずファン1000人がやってきた。
「カープ女子」の姿もあった。メジャー球団の巨額オファーを蹴った「男気」に、みんなしびれているらしい。
「男気フィーバー」20億円蹴って地元に...いいねえ
復帰後初のユニフォーム姿を披露し、背番号は昔通りの「15」だ。監督から言われたとかで、練習始めの円陣の真ん中で「いこう」と声をかけた。「40歳になってあんなことをさせられるとは」と照れながら、ブルペンで37球を投げた。「これまでの経験をみんなに還元していければいいかな」という。
現地取材した石井大裕アナは「楽しみですよね」とテンションが高い。
司会の夏目三久「それだけで精神的な支えになりますよね」
キャスターの齋藤孝「クライマックス・シリーズで黒田が投げるのを見たいです」
石井が「男気フィーバー」と手書きのフリップを出して、「メジャーに残っていれば20億円以上の年俸。それを振って戻った」という。
夏目「お金じゃないんだと」
石井「お金じゃないんです。愛なんです」
この日のキャンプでは、「カープ女子」のなかに巨大な300ミリ望遠レンズををかかえた何人かがいた。「バズーカ女子」というんだそうだ。「黒田選手を一目見たかった」「いてくれるだけで嬉しい。がんばって優勝に導いて」という。「ユニフォーム姿をみたかった」という中には昔の黒田を知らない若い世代もいた。広島じゃない。沖縄での話だ。
東京から来たという男性は「正直、男気に感動して、ぜひ応援したいなと」といい、別の男性も「やっぱり奮い立つものがあるというか、興奮しますよね」という。入団以来エースとして活躍した07年までの10年間、チームはずっとBクラスだった。最下位の年もあった。そしてメジャーへ去るとき、「(広島には)感謝の気持ちでいっぱいです」と涙ぐんだ姿をみんな覚えていた。
「キャンプ応援ツアー」「広島球場年間指定席」完売!
黒田は「(広島復帰を決めたのは)メジャーで投げていたとき以上の何か違う力が出せるのではないかという気持ちでした」といっていた。ファンにはこれは「優勝宣言」にも聞こえただろう。それが1000人という数字になった。
記者から「男気」について聞かれたが、「自分自身はあまり実感はないというか、わからない」と淡々と話すだけだった。石井は早くも「今年の流行語は決まりですかね」とお調子こいてる。
夏目「男気ですか?」
石井はまたフリップをだして「男気フィーバー」
齋藤「いいですねえ。少なくなってるでしょう、男気感じさせる人が。菅原文太さん、高倉健さんがいなくなっても黒田がいる」
石井「平日に1000人ですよ。200人、300人が普通なのに」とまた別のボードを指す。「カープキャンプ応援ツアー」(羽田、広島発)とあって、3万円から4万円。これが25日までは完売なのだという。広島球場は年間指定席(9万8700~36万7500円)が完売。球団史上初だ。
石井「カープ女子にカープ男子もいる」
齋藤「カープ中年もあり」(大笑い)
これじゃあ、どうあっても優勝しないと収まらない。