最近増えている外国人観光客が、1度行ってみたいところの一つがカラオケだという。店の側もそれを呼び込もうと、あの手この手でサービスに工夫している。イスラム教徒のために礼拝スペースを用意したところもある。「イマドキ白書」コーナーで紹介した。
天井にはメッカの方向示すキブラや礼拝の時刻表
インドネシア出身の日本在住7年のナビラ・アヌグラーさん(24)はイスラム教徒だ。会社の同僚と来た東京・四谷のカラオケ店はイスラム教徒の客向けのサービスが充実しているという。
コーラを注文して、まずハラルマークがあるかどうかを確認する。ハラルマークとは、イスラム教の戒律に反していないと認定された食品であることを証明するマークだ。ちゃんとOKと表示していた。アルコールは禁じられているので、アルコールと隔離するため食器も分けている。店の広報担当によると、イスラム教では洗う時も別にしなくてはいけないのがルールという。食べ物を持ち出す際のおぼんまでハラル専用にしている。
取材した大西洋平アナが「えっ、ここまで」といったのが、礼拝マットを敷いた礼拝スペースを用意していることだ。壁には礼拝(サラート)の時刻表も貼ってある。天井には「キブラ」と書いた矢印がついてあって、広報担当は「これはメッカの方向をなっておりまして、皆さま必ずこちらの方向を見てお祈りされていらっしゃいます」と説明する。
中東、インドネシア、マレーシアの観光客呼び込め
ナビラ・アヌグラーさんは「すごく便利で大変助かります」といっている。マイクでは「Let It Go」を熱唱していた。
赤江珠緒キャスター「外国人の旅行客をカラオケに呼び込もうとしているようですね」
大西アナ「日本人は夜が中心になりますので、空いている昼間を外国からの観光客にということのようです」
司会の羽鳥慎一「カラオケに礼拝スペースがあるとは驚きましたね」
コメンテーターの岩上安身(ジャーナリスト)「考えてみれば、そういう配慮が少なかったですね。ぼんやりしていたのか、これまで無神経だった。イスラム教徒は世界で16億人いるわけで、中東だけでなくインドネシアやマレーシアなど東南アジアにも大変な人口がいるんですよ」
一ツ石