<親×先生クライシス>あさイチアンケートで、「あなたは子供の担任教師で困った事はありませんか」と聞いたところ、44%があるという回答だった。「わが子ばかりに厳しく当たる」「きちんと対応してくれない」などなどだが、教師は「えこひいき」はしていないと反論をし「陰口でなくちゃんと言ってくれれば対応します」と話す。新学期のシーズンは、とりわけ親と先生のトラブルが増える。迷惑・被害を受けるのは子供たちだ。トラブルにしないいい知恵はないものか。
3つのポイントで先生と対応
漫画家で100人以上のママ友の話題をテーマにする又野尚さんは言う。「春先、『新年度であの先生に当たるといいね』とか『外れたら嫌だよね』とか、多く飛び交いますね。自分の子供の事なので余計に神経質になるんです」
明治大学・諸富祥彦教授は保護者と教師とのコミュニケーションのポイントとして、(1)先生を信頼している事を伝える(2)何かを伝えるには事実に基づくこと(3)要求でなくお願い―の3つをあげる。
「ウチの子供をどうしてくれるんだと気色ばめば、教師は構えてしまいます。文句から伝えずに、信頼している事を始めに言うほうが伝わります。伝える時は冷静に事実だけに絞って、自分の論評を差しはさまないこと。要求という形でぶつけると、先生方はプライドを大事にしている人々ですし、不信感がお互いにある関係だと急にやる気をなくしてしまいます」
最悪は「子どもの前で悪口」
室井佑月(作家)「プライドばかりで、自分の事を守るだけの人は教師に向いていないんじゃないの」
井ノ原快彦キャスター「お互い『どうしてくれるんだ』でなくて、『どうします』の考えの方が前に進むのではないでしょうかね」
中谷文彦アナが最後に念を押した。「最もやってはいけないことは、『子供の前で先生の悪口を言うこと』です。家庭で擦り込まれた意見は、子供に厳しく叱る教師への反抗として必ず出ます。そうなると学級崩壊になりかねません。子供に先生の悪口を親が言う。これだけは慎んでください」
(磯G)