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歯がなくなると認知症リスク1・9倍!食べる楽しみ失われ脳萎縮

   このところ認知症の記事がどの週刊誌でも花盛りである。俳優の名前が出てこない、予定をダブルブッキングした、買ったはずの勝ち馬券を買い間違えていたなどの症状が表れてきた62歳の編集者が、「もの忘れ外来」に駆け込んで受けたさまざまな体験を書いて評判になった『週刊朝日』の連載をまとめた「ボケてたまるか!」(山本朋史著・朝日新聞出版)の売れ行きも好調だという。

   今週の週刊文春は「認知症予防は『歯が命』」という特集をやっている。厚労省の統計によると2025年には65代以上の5人に1人が認知症になるというから、たしかに放ってはおけない大問題だ。そこで、厚労省も認知症と歯の関わりを認知症対策に盛り込んだというのである。なぜなら、親知らずを除いて28本ある歯だが、厚労省が愛知県の高齢者4400人を調査した結果、「歯がほとんどないのに義歯(入れ歯)を使用していない人」は、「二十本以上の歯が残っている人」の1・9倍も認知症のリスクが高かったというのである。

   なぜ歯が脳の病気である認知症に関係するのかというと、歯から脳に刺激を送る際、重要な役割を果たすのが、歯の根っ子と骨の間にある「歯根膜」で、これが関係しているからだという。

<「歯根膜は感覚の万能受容器で、硬さや厚さを認知して、その食べ物に合ったペースで口に入れる。歯根膜が失われると、食べ物の正確な情報が脳に行かなくなります」(神奈川歯科大学の山本龍生准教授)>

   そのために食べる楽しみが失われ、脳の萎縮が進んでしまうのだ。そうさせないためには、食後すぐに歯を磨く、できない場合はキシリトールガムを噛む、漬け物を食べてお茶を飲むことが歯にいいという。女性のほうが虫歯になりやすいのは唾液の分泌量が少なく、PH緩衝能という中和力が弱いからだそうだ。

   たしかに、歯は万病の元ともいわれる。歳をとったらより歯を大事にすることが長生きの秘訣のようだ。これから歯医者に行ってこよう。


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電話  03-3211-3161
Fax  03-3211-3168
講師 河内 孝 氏
   1944(昭和19)年東京都生まれ。慶応大学法学部卒業。元毎日新聞常務。全国老人福祉施設協議会および国際厚生事業団の理事を務める。著書に「新聞社―破綻したビジネスモデル―」「次に来るメディアは何か」「血の政治―青嵐会という物語―」など。
テーマ 新聞の将来とメディアの劣化
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