ナッツの出し方に激怒して搭乗機を引き返させたとして航空保安法違反に問われた大韓航空前副社長の趙顕娥被告(40)に対し、ソウル西部地方裁判所はきのう12日(2015年2月)、懲役1年(求刑3年)の実刑判決を言い渡した。
裁判では滑走路に向かっていた旅客機を引き返させた行為が違反にあたるかどうかが争点だったが、裁判所は「旅客機を自家用車のように扱い、乗客数百人に影響した」「きわめて危険で非常識」とした。
趙顕娥は青白く緊張した感じで終始うなだれていた。
韓国国民「妥当だ」「刑少ない」「いや、まるで魔女狩り」
判決を聞いた韓国国民は、「妥当だ。自分勝手で非常識な行動だった」「まるで魔女狩り。ここまでの必要はない」「庶民からしたら(刑が)少ない」と反応が分かれた。判決は趙顕娥が怒鳴りつけ土下座させた乗務員2人と和解が成立していないことも響いたという見方もある。
赤江珠緒キャスター「裁判長は反省なしと断罪しましたね」
飯田泰之(明大准教授)「韓国の司法は世論の影響が強すぎるのではないでしょうかね。あまりいいことではない」
司会の羽鳥慎一「きびしい判決には、韓国民の財閥への反発が強いと改めて思います」
吉永みち子(エッセイスト)「富が一部にあまりに集中し、格差が激しい。そこにすごく大きな問題があります」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト