「先ほど、アメリカから『イスラム国』に関する速報が入っています」とアナウンサーの小松靖が伝える。「オバマ大統領は『イスラム国』に対するアメリカ軍の地上部隊派遣を可能とする決議案を議会に提出しました」
オバマ大統領は日本時間午前5時(2015年2月12日)、ホワイトハウスで「これは同盟国らと共に『イスラム国』を滅ぼすことを意味する」と述べた。「イスラム国」の指導者に対する武力行使や、米軍や有志連合の兵士を救助する場合などに限って、地上作戦を行うというものだ。
短期間の派遣であって、イラク戦争やアフガン戦争のような長期間の地上戦に引き込まれるわけではないと強調している。
住民の犠牲拡大で憎しみの連鎖広がる心配
小松「オバマ大統領は地上作戦には二の足を踏んでいましたが、決議案の提出にいたりました」
司会の羽鳥慎一「一歩踏み込んだということですね。出口がまったく見えないですね。いつまで繰り返しが続くのでしょうか」
コメンテーターの玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「地上部隊を派遣されると、罪のない人が殺されることにもなる。俯瞰でみると、憎しみの連鎖がずっと続いています。たどっていけば、イラク戦争にいくんです。となると、イラク戦争をなんで始めたのかということになり、その結果がいまの事態になっている。安易に戦争を始めると、多くの罪ない人が命を奪われるという現実を、私たちは知っておかなければならないですね」
羽鳥「たとえ『イスラム国』をせん滅しても、それで終わりになるかというと、そうはいかない。そこからまた出てくる」
玉川「かりに『イスラム国』がなくなったとしても、『イスラム国』にいた人たちが自分の国に帰りますが、そこで何が起きますか」