ピカソの絵をめぐって、「盗んだ」「いやプレゼントだ」と争っている裁判が10日(2015年2月)にフランスで始まった。世界中が注目しているが、驚くのはその作品数だ。271点(総額81億円)という多さに、司会の小倉智昭が「盗んだのが本当なら、歴史に残る大泥棒の裁判なんですけどね」と取り上げた。
自宅出入りの電気技師が車庫に『保管』
「盗んだ」と告訴されたのは、ピカソが晩年を過ごした自宅の電気工事を請け負っていた70代の電気技師だ。ピカソからお茶に呼ばれる間柄で、「私はもらったんだよ。それだけのことさ」と盗みを否定している。
そもそもの発端は4年ほど前だ。電気技師がピカソの息子クロード・ピカソのもとを訪れ、自宅車庫に保管しておいたピカソの絵を「これ本物ですか」と鑑定を依頼した。すべて本物だったのだが、「そんなにいっぺんにあげるはずがない」と息子は盗みを疑い告訴した。
小倉「ピカソからもらったのなら、『これピカソの絵ですか』という質問もおかしい。でも、盗んだのであれば、なんで親族のところへ持ち込んだのかもおかしい。どっちが正しいんだろうね」
判決は今週中に言い渡されるという。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト