幕下付けだしのデビューから5場所で新三役と出世した関脇逸ノ城(21)が、初めて家族をモンゴルから招待した。両親と兄弟ふたり。京都や山梨・富士急ハイランドなどを案内した。きのう9日(2015年2月)に成田空港で見送るまで「あさチャン!」が密着取材した。
「もっといい成績を残してからまた呼びたいなと思います」
6日の湊部屋の朝稽古では、親方に頼みこんで、弟のムンクドルジさん(14)にまわしを付けさせ土俵に立たせた。鉄砲の腰の据え方などを指導したあと、若い衆とのぶつかり稽古に臨んだ。体格はまだまだだが、モンゴル相撲をやっているという力はなかなかで、受けて立つ若い衆を一気に土俵から押し出した。若い衆も思わず「強~い」。逸ノ城も満足げに笑っていた。
空港では家族一人一人と抱き合って別れを惜しんだ。「寂しいですね」とつぶやいた逸ノ城は、やっぱり21歳の若者だった。「もっといい成績を残してから(また日本に)呼びたいなと思います」
石井大裕アナ「親孝行ですねえ」
司会の夏目三久が涙を浮かべている。「不覚にもグッときてしまいました。あの温かい性格は、このご家族あってのことなんだなと思って・・・」
石井もそれに感じたのか、ムニャムニャと言葉にならない。
夏目「何なんですか私たち、朝から。失礼しました」
スタジオから拍手が聞こえた。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト