番組スタッフが街で「最近セックスしている?」と聞いて回ると、20代の男性は苦笑しながら「したことないです。あんまり興味ないです」
日本家族計画協会が実施した「男女の生活と意識に関する調査」で、若い男性の性交渉に関する驚きの結果が出たという。草食男子から絶食男子になっていたのだ。
「友達といるだけで十分楽しい」「時間がない」
「性交渉の経験がある」と答えた男性が5割を超える年齢の推移を見ると、2002年は26歳、08年は23歳と下がった。10年に再び上昇して26歳となった後は横ばい状態だったが、14年は3歳上がって29歳になった。
つまり、20代男性のおよそ半数が性体験なしということだ。なぜ性に興味がわかないのか。「セックスに関心がない+嫌悪している」を理由に挙げた年齢別の割合を見ると、16~19歳34.0%、20~29歳21%、30~34歳8.8%と下がり、35~39歳19.0%と再び上昇している。
街で若い男性に聞いてみると、大学生は「友達といるだけで十分楽しい」、20代会社員は「時間がなくなってきているんだと思う。平日仕事に行って帰って寝るだけの生活になっている」という。
専門家「おカネない」「コミュニケーション下手」「AVで満足」
この状態を若い女性はどう見ているか。10代の会社員は「2人の空間にいても何もないというのは、『アレ?』みたいな。(男の子が)こないからこっちかたいくしかないってなっちゃう」、20代とおぼしき女性も「オクテの感じの男性が多いと思います」
コメンテーターの宋美玄(産婦人科医)は原因として、「恋愛にお金を使えない、メールやLINEの普及によるリアルなコミュニケーション不足、スマートフォンの普及によりアダルトコンテンツが手軽に手に入る」を挙げている。カネもないし、後のことを考えると軽挙妄動もできないというわけだろうか。
司会の小倉智昭「最近は応えていないんだ。男は」
笠井信輔ニュースデスク「嘆かわしいですよ」
女性の晩婚化が少子化を招いているというのは一方的で、男性にも問題があるのかもしれない。