渡航計画をどうやって知ったのか
ただ、外務省の動きはおかしなことが多い。後藤健二さんのときも何度も渡航自粛を説得していたというが、どうして渡航計画を知ったのか。おそらくは湯川遙奈さんの拘束と関係があると思われるが、外務省は表向きは「関わりはない」としている。「イスラム国」とのパイプがあるというイスラム学者の動きを警察が封じたというのもあった。外務省と無関係ではあるまい。後藤さんはイスラム学者と連携があった。
今回も杉本さんのシリア行きがどうしてわかったのか。旅券申請でそう書いたのだとしたらずいぶんと間抜けな話である。本当にシリアへ行くつもりなら、渡航先を「パリ」とでも書いておけばいいことだ。報道の自由なんぞわざわざ振り回す必要もない。
新聞もテレビもこのあたりをはっきり伝えない。とくに、外務省と官邸の動きに「ご用聞き」なのが気になる。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト