日本サッカー協会はきのう3日(2015年2月)、ハビエル・アギーレ氏の代表監督解任を発表した。スペインリーグ時代の八百長疑惑で検察の告発が受理されたためで、「ワールドカップ予選などへのリスクを避けたい」というのが理由だ。
大仁邦彌会長は「(アギーレ氏の)指導者としての手腕を高く評価していたので、受理されないことを願っていたが、残念な結果になった」と語った。アギーレ監督は「やむをえない。わかりました」と承諾したという。
アギーレは「日本で仕事ができて幸せだった。代表チームの幸運を祈る」というコメントを出した。
疑惑噂されていたのに選んだ責任大きいぞ
八百長疑惑は、アギーレが監督を務めていた「レアル・サラゴサ」の一部残留がかかった試合で、相手チームに巨額の金が渡されたというものだ。アギーレが監督に就任したのは昨年8月で、この疑惑が表面化したのは9月だが、疑惑はそれ以前からヨーロッパで広く噂されていた。サッカー協会は知らなかったか、無視したことになる。
スペインの検察庁は昨年12月にアギーレを含む41人を告発したが、アジアカップ直前で、協会は続投とした。こうした経緯から、協会顧問の釜本邦茂氏は「選んだ関係者は責任をとるべきだ」と手きびしい。大仁会長は選任責任について「処分を検討する」と話すが、執行部退任には触れなかった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト