「恵方巻」騒ぎ過ぎのうさん臭さ・・・もともと大阪でもやってたのは一部地域

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   大阪出身の司会の夏目三久が「きょう(2015年2月3日)は節分。節分といえば、最近は関西以外でも恵方巻を食べる人が増えてます」という。そう、ちょっと前までは、関東ではそんなものがあることすら知らなかった。どころか、関西のごく限られたところの習わしだったというのに、いまや日本中で食べられているらしい。ただ、どうもうさん臭い。

今年の恵方は西南西なんだって

   大阪・道頓堀で催された「女子大生VSミス商店街」の丸かぶりコンテストでは、あられもなくおねえさんたちが恵方巻にかぶりついている。かと思うと、長さ11メートルという恵方巻もある(映像だけでどこだかわからない)。

   その年の福を司る歳徳神のいる方角を恵方といい、年によって異なり、今年は西南西だ。恵方を向いて、願い事を思いながら太巻き寿司を食べる習わしで、縁を切らさないように切らずに丸ごと食べる。それも黙って食べる。おしゃべりをすると、ご利益がなくなる――などなどの能書きがある。日本人はこういうのが好きらしい。

   首都圏での調査(博報堂)で、2014年に恵方巻を食べた人は豆まきをした人と並んだ。前年より10%近くもアップ。デパートやスーパー・コンビニが煽った結果はなかなかの数字になっている。しかし、みんなで黙々と同じ方向を向いて食べている映像はどう見ても異様だ。

発祥は大阪・此花区の丸かぶり寿司?

   こんなものをいったいだれが考え出したのか。花街の遊びという説や大阪・此花区が丸かぶり寿司の発祥の地だとか、諸説あって定かではない。ともかく大阪。「丸かぶり」という言葉自体が大阪弁だ。

   というわけで、「あさチャン!」のスタジオでは、山本匠晃と井上貴博のアナ2人が西南西を向いて巻き寿司を食べさせられていた。夏目が能書きを繰り返して、巨大恵方巻を取り出した。3合分のメシを巻いたというのだが、バカバカしい。

   キャスターの斎藤孝「節分は冬から春に移る変わり目。一種の正月みたいなものなんです」

   太巻き寿司はやっぱりほどほどに切っていただくのが一番。 丸かぶりでは切り口も見えなければ、味だってわからなくなる。

   え、ご利益? そんなもの信じてたの。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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