エジプト・カイロ博物館に所蔵されている古代エジプトの至宝「ツタンカーメンの黄金のマスク」の顎の異変が見つかった。観光客が昨年8月(2014年)、下顎に下がっている髭の部分に「変なものがはみ出している」ことに気づいた。博物館で調べたところ、顎と髭の間に接着剤の跡があった。
2日前までエジプトにいた早稲田大学の吉村作治名誉教授は「エジプト中がこの話で大騒ぎだった」という。
バレるの恐れ密かに接着!見学客気づいた「変なものがはみ出てる」
黄金のマスクの価値はアメリカの国家予算(日本円で約300兆円)を超えるといわれる。防弾ガラスに囲まれ、厳重に管理されているはずで、いったい何があったのか。
カイロ博物館がギザに建設中の大エジプト博物館(今年8月完成予定)に移転することになっていて、そのための準備の計測をしたときに、ベテラン修復士が何かの拍子にマスクの髭の部分をつかんで顎から外れてしまったらしい。
バレるのを恐れた修復士は博物館に備え付けの接着剤を使わず、市販の接着剤で「修復」したが、接着の角度がずれて接着剤がはみ出してしまった。困ったことに、接着剤は超強力なもので、剥がすには高温で溶かすしかない。黄金のマスクを傷つける心配が強い。超すぐれものの接着剤剥がし剤がドイツで見つかり取り寄せ中という。
吉村教授は「髭を落とすなんってあり得ないですよ、修復士が」と呆れ、司会の羽鳥真一も「300兆円壊してはねえ」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト