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相撲界なくならない暴力体質!千賀ノ浦部屋の凄まじいイジメ・・・被害相談も協会は無視

   出版科学研究所が1月26日に発表した2014年度の書籍・雑誌の推定販売部数には驚いた。消費税引き上げが響いたとはしても、前年比4・5%減の1兆6065億円は、1950年から統計を取って以来最大の下げ幅である。なかでもコミック誌などの週刊誌は8・9%と激しく落ち込んでいる。どこまでいったら底なのか、まだまだ見えてこない。

   今週は週刊ポストが読み応えがある。まずはお得意の大相撲批判から。北の湖理事長も所属する出羽海一門の千賀ノ浦親方(元関脇・枡田山)の部屋の唯一の関取・舛ノ山(十両)が、若い力士を殴ったり噛みついたりエアガンで撃ったりと、凄まじいイジメをしているというのである。そうした暴行を受けていたのを親方は知っていたはずなのに、何の対応もしなかったというのだ。

   また、被害を受けた力士の保護者が相撲協会の危機管理委員会に連絡したところ、「息子さんが強くなって、上に上がればそういうこと(イジメ)はなくなりますよ」といわれたそうである。この委員会は2012年に起きた相撲界の数々の不祥事を予防し、再発防止のためにもうけられたものだが、これではどこまで真剣に取り組んでいるのかわからない。

   この保護者が親方に直談判したときも、舛ノ山が次にこんなことをしたらすぐに引退させるといったのに、その後も音沙汰なしだという。白鵬が大鵬の記録を抜いて盛り上がる大相撲だが、相撲界の悪しき体質は未だ変わっていないということだろう。これでは07年に起きた時津風部屋の死亡事件のようなことが再び起こるのは間違いない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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