「えっ? 何の話ですか」
スポーツ担当のアナウンサー石井大裕がとぼけたような顔をして、そんなフリップを見せる。きのう28日(2015年1月)のテニス全豪オープンで錦織圭選手は準々決勝でスイスのワウリンカ選手に敗れた。錦織とは友人の石井はさぞ悔しい思いをしてるだろう思われたが、「きのうはワウリンカが素晴らしかった。まったく問題ありません」という。
準々決勝ストレート負けも問題なし
ワウリンクは世界ランク4位で錦織より1ランク上の強敵だ。強いサーブと得意のバックハンドで翻弄され、0-3でストレート負けした。第2セットでは右に左に走らされ、最後はラケットを放り出してしまった。
だが、第3セットは前に出るサーブ・アンド・ボレーが決まり始め、1対6から5ポイント連取して追いついたが、最後にネット手前に落ちた。「あのドロップショットが決まっていれば」とキャスターの齋藤孝も悔しがる。
「でも、私が言いたいのはこういうことなんです」と解説したのが、悔しがるような負けではないという冒頭の「えっ、何の話ですか」だったのだ。
ワウリンカは6位降格の可能性
学生時代にテニス選手として活躍した石井によれば、「ベスト8ですよ。素晴らしいですよ。昨年(2014年)はベスト16です。ひとつ上がりました。ということは、世界ランクが少し上がる可能性があります。ワウリンカはベスト4に入りましたが、次にジョコビッチに負ければランクは6位に下がります。これがテニスなんです」
司会の夏目三久「錦織さんは去年(2014年)の年末、サーブが課題だと言っていましたが、これほど短期間にこんなに精度が上がるんですか。まだまだ強くなりますね」
今後は2月9日(2015年)からアメリカで、23日からはメキシコで出場する予定だ。