77歳の女性を殺害した容疑で名古屋大学1年の女子学生(19)が27日(2015年1月)に逮捕された。容疑を認めているが、殺害動機については恨みや金銭目的ではなく、単に「人を殺してみたかった」と話しているという。
殺害されたのは名古屋市千種区の森外茂子さんで、昨年12月7日から行方が分からず家族から愛知県警に捜索願いが出されていた。目撃者の証言から警察官が女子学生の住んでいるアパートを訪れたところ、風呂場に腐敗した状態の森さんを発見した。
犯行当日もツイッターで「ついにやった!」
女子学生は森さんが信仰しているキリスト教系の宗教の勧誘を通じて知り合ったらしい。「斧の刃の裏側で数回殴り、さらにマフラーで首を絞めた」と供述しているという
女子学生の実家は宮城県内で、名古屋ではアパートに一人住まいをしていた。大学に入学したばかりの昨年5月から、ネットに次のような奇異な書き込みをしていた。「『死にたい」とは思わないけど『死んでみたい』とは考える。『殺したい』人はいないけど『殺してみたい』人はたくさんいる」「今日は宮崎勤の誕生日です」「ブラームスと酒鬼薔薇はほぼ同じ時期に知った」
犯行2日前の12月5日には「名古屋大出身の死刑囚ってまだいないよな」、犯行当日には「ついにやった」とひと言書き込んでいた。
歪んだ価値観「人を殺せるのは一番強い人間なんだ」
キャスターの赤江珠緒「女子学生はどんな心理状態、どんな心の持ち主なんですか」
臨床心理士の八幡洋氏は「サディスティックパーソナリティーと呼ばれるタイプだと思います。これは一番自分が強いんだという人。ゆがんだ価値観で、人を殺せるのは一番強い人間なんだと思い込むのがこのタイプで、書き込みからも読み取れます」
司会の羽鳥慎一「名古屋大ですから優秀な人なんでしょうね。どうしてこういう人が出てくるんでしょうか」
八幡氏「生い立ちが悪くて荒んだ人生だからこうなったというよりも、孤独のなかで頭でっかちのゆがんだ独特な価値観を育ててしまったのかなという気がします」