狙いは「反イスラム国」ネットワークの混乱
新たなメッセージについて、現代イスラム研究センターの宮田律理事長は「日本政府との交渉がうまくいってないんじゃないかという感じがしますね。彼らは強気のメッセージで本心を隠しているかも」
司会の加藤浩次「日本政府はまったく譲歩していないということですか」
宮田「日本はアメリカ、イギリス、オーストラリアと協議しているが、これらの国はテロには譲らない国ですからね」「ヨルダンにしても、法治国ですから死刑囚の釈放は認められないと思います。下手に譲歩したら王家だって危うくなる」
加藤「交換は難しいということですね」
宮田「世界の耳目が集まるところでは考えにくいでしょう」
テリー「混乱させることがねらいでしょうか」
宮田「ありえます」
自爆テロの実行犯はいわば使い捨てのコマで、組織で重要な人物であるはずはない。「イスラム国」の真意は不明だが、生きて帰れば宣伝にはなるということなのか。日本人人質事件に日本と関係のいいヨルダンを巻き込むことで、事態を混乱させるねらいとも見える。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト