テニスの全豪オープンできのう26日(2015年1月)、錦織圭がダビド・フェレール(スペイン)をストレートで破り3年ぶりの8強入りを果たした。準々決勝は昨年の覇者のスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。
錦織はサーブ、ストロークともに好調で、サーブはときに時速200キロを超えた。長いラリーが得意なフェレールに早め早めに勝負をしかけペースを作らせなかった。錦織は「全部よかった。(フェレールに)3セットで勝ったのは初めて」と満足気だった。
面白いように決るサービスエース
プロテニスプレーヤーの杉山愛「フェレールにすべての点で勝っていましたね」と、錦織の進化を解説した。まずサーブ。200キロを超えただけでなく、コーナーを正確に突く。フェレールが手も出せないノータッチ・エースを連発した。「200キロは男子ではとくに早い方ではないですが、タイミング、コースで裏をかいていました」
錦織のサービスエースは過去4大大会で平均 5.5本だが、この全豪オープンでは最高15本も決めている。スピードも昨シーズンは195キロだった。何が違ったのか。トスをあげる位置が少し前になり、高くあげるように変えた。これで体重が乗ってスピードが上がった。
もうひとつはラケット。内側に新素材のカーボンを使い、反発を少なくしたことでスピードが増した。握り方も変えていた。手首を時計回りにずらして、ラケットの打面を外側に向ける。これでボールに回転をかけやすくなった。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト