連日のようにテニスの全豪オープンの錦織圭選手を紹介しているスポーツ担当のアナウンサー石井大裕が、けさ22日(2015年1月)はクルム伊達公子選手(44)を取り上げた。「気になったのは涙の会見です。ごらんください」
なにをご覧くださいというのだろう。
女子シングルスでストレート負け!右足に痛み
伊達はおととい20日、女子シングルス1回戦でアメリカのアンナ・タチシビリに敗れ、自ら持つ大会最年長勝利記録の更新を逃した。右足痛を抱えながらの出場で、5-7、4-6のストレート負けだった。試合後の会見では涙を見せ、珍しく弱気な発言を繰り返した。憔悴した表情で「すみません」と小さく話し、両手で顔をおおい、しばらく下を向いたままだった。
「ちょっと先が見えないですね。体がついていかない日が1月に入ってずっとなので。去年9月(2014年)、けがをして歩くこともできないという日もあって。今までは若い選手に対しても立ち向かうという強い気持ちもあったが、それが出てきづらくなっているのは事実かなと思います」
きのう21日のダブルス1回戦は第1セットを落とし、第2セットも0-5と先行されたが、そこから7ゲームを連取し奪い返えす。第3セットも苦しんだが7-6で逆転した。記者会見では笑顔もみせたが、「いやあ、体はしんどいですよ。本当に。きょう勝ったことで、きのうと大きく変わったわけではない」と浮ついたところはなかった。
44歳になり心と体のバランスとりにくい
石井「44歳の年齢を迎え、やはりいろんな思いがあると思います」
司会の夏目三久「心と体のバランスを取りづらくなっているということでしょうか」
石井「テニスの調子は悪くないんですよ。それなのに、体の痛みで動けない。それがつらさにつながっているのではないでしょうか」
夏目は「なかなか、あれほど弱気になる伊達さんはこれまでなかったことですからね」と気遣っていた。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト