相次ぐ遭難「バックカントリー」自己責任でやれ!冬山・雪崩の知識ないままコース外へ

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   「バックカントリー」と呼ばれる新雪をスキーやスノーボードで滑っていて、新潟で2人、長野で2人が死亡、北アルプス白馬で3人の不明になった。雪崩などの知識が不十分なままスキー場を外れて巻き込まれた。

   ゲレンデを外れればたちまち冬山だ。踏み固められていない雪面をスキーやボードで切り裂くことは雪崩を誘発する。春の雪崩と違って、厳冬期のいま起る表層雪崩は予測がつかない。スピードも早い。雪の積もり具合と斜面の状況から危険を判断するしかないが、それには経験が必要だ。

ゲレンデ外れたらそこは厳寒の冬山

   バックカントリーも簡単になった。リフトで頂上付近まで上がり、ゲレンデをはずれれば新雪原になる。長野・山ノ内町で雪崩に巻き込まれたアルゼンチン国籍の2人もスキーヤーが立ち入らない斜面にスノボで入り込んでいた。

   雪崩で1人が死んだ妙高高原で救助にあたった消防署員は、「いつ雪崩が起きてもおかしくない危険な場所だった」という。山岳ガイドは「道を見失ったときや、だれかが動けなくなったときに何が必要かまで考えて行動しないと」と注意を促す。

   正月休みには新潟・湯沢町で男女3人のスノーボーダーが遭難し、2日後に救助されたが、男性は「冬の山がこんなに恐ろしいところだとは思わなかった」と話した。

   バックカントリーをするには登山ポストや警察に登山計画書を出すことになっているが、白馬村で16日から不明の3人は届けを出していなかった。3人は同じ大学の山岳部のOBで60歳前後。白馬村の駐車場に2台の車がとめてあった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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