卓球の全日本選手権できのう18日(2015年1月)、石川佳純選手が女子シングルスで優勝して、混合ダブルス、女子ダブルスと合わせて3冠を達成した。54年ぶり、2人目の快挙だ。司会の加藤浩次が「54年前にあったんだ」と叫んだ。
シングルス、混合ダブルス、女子ダブルスすべて制覇
決勝の相手は森薗美咲選手で、去年のワールドツアーで準優勝の実力者だが、石川は4-1と圧勝して二連覇となった。しかし、本当に苦しかった戦いは、準々決勝の伊藤美誠選手と準決勝の前田美優選手だった。ともにリードされたのをはね返しての薄氷の勝利だった。
優勝の瞬間、石川が顔を覆ったのも無理もない。石川は「本当に苦しかったなというのと、自分にプレッシャーがあったり、相手が向かってきたりして、最後の最後までどうなるかわからなかった」と話した。とくに伊藤、前田には責められていた。「スッキリ!!」がしきりに取りあげた元気な若手の台頭という女子卓球界の現状をはっきりと示していた。
森圭介アナ「前田選手には3ゲーム先取されましたからね」
加藤「21歳で追っかけられる立場ですよ!」
石川は「思い切って向かってこられるのはプレッシャーでもあるけど、光栄なことでもあります。それだけ認めてもらえていることですから」といった。
杉山愛(プロテニスプレーヤー)「向かわれるというのは怖いし、若いとパワーがありますからね。でも、それをしっかり受け止めていた。相当苦しかったと思いますよ」
石川は3種目17試合を全勝だ。
杉山「すばらしい」
キャスターのテリー伊藤「白鵬みたいなもんだね」
伊藤和子さん80歳!世界選手権5度優勝で殿堂入り
ところで、54年前の3冠王はというと、伊藤(旧姓・山泉)和子さん(80)で、いまだ健在だ。3冠は25歳のときで、世界選手権で5度優勝した。この功績で11年に世界卓球殿堂入りもはたしている。さらに、02年の全日本選手権で女子シングルスで通算100勝をあげているという大変な人だ。
テリー「当時は25歳が頂点だった。年齢的にね」
森「石川選手はまだ21歳。東京オリンピックでも主力になりますね」