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マクドナルド「閉店ラッシュの危機」大幅赤字に追い討ちかけた異物混入騒動

   日本マクドナルドが深刻な危機を迎えている。日本中をマック・バーガーで埋め尽くしたのに、続けて起きている異物混入『事件』での対応のまずさもあって、売り上げは急降下だと週刊文春が報じている。

   ビニール片、プラスチック片、鉄くず、羽虫、歯......。昨年夏には使用期限切れの中国産鶏肉入りナゲットが発覚し、昨年8月は前年同月比25.1%減となってしまった。このままいけば14年12月期の連結純損益は11年ぶりの170億円の赤字に転落する見込みだという。そこにこの異物混入『事件』だから好転しようがない。

   謝罪会見にサラ・カサノバ社長が姿を見せなかったのも不評だ。だが、それ以上にいまの崩壊の原因をつくったのは、ベネッセ社長を兼任する原田泳幸現会長にあると元幹部は難じている。<「原田氏は100円マックなどのデフレ戦略を成功させたといわれていますが、その一方で充実した研修システムは削っていった」>

   原田氏はアップル日本法人社長から日本マクドナルドのトップに就き、7年間悪化していた業績を8期連続で成長させたことが評価されているようだが、ジャーナリストの有森隆氏によれば、<「原田マジックとは、フランチャイズ店(FC)の売却益を利益に計上して、見せかけ上の増益をつくっただけです」>と厳しい。人間落ち目になると世間の見方が変わってくるのはよくあることだが、原田氏はベネッセの顧客情報流出事件でも対応の悪さを露呈して、経営能力に疑問が付くのは致し方ないようだ。

   原田氏のことはどうでもいいが、マックはこのままいくと相当な数の店を閉じなくてはならないだろう。アメリカでは健康志向のハンバーガーチェーンが店を増やしていると聞く。日本でもマックのような安いがカロリー増量の不健康なハンバーガー店は淘汰されていくに違いない。といって、いまさら「体にいい健康マック」を売り出しても客はそっぽを向くであろう。アメリカの象徴であったコカコーラとマックが世界中から消えていく日が現実になるかもしれない。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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