東京・調布市のスーパーなどで食品に爪楊枝や1円玉を混入され、犯行の動画が投稿されたりしたが、、警視庁はきょう15日(2014年1月)、窃盗容疑で三鷹市に住む19歳の無職少年を逮捕する。動画の投稿はすべて同じアカウントからで、割り出しも簡単だった、というより犯人が間抜けだったようだ。
「本日は『店の商品にいたずらしてみた3』でございます」などといいながら、1円玉を出して菓子の袋を破って押し込んだ。その前の「2」ではパンに爪楊枝を押し込んでいた。
「仕事やってないから365日休日」「万引きで日本一になる」
問題のアカウントで動画の投稿が始まったのは先月14日だった。きのうまでに68の動画を投稿し、3件のいたずらと19件の万引きの様子が写されており、万引きでは「家から持ってきた袋がある」と商品を入れてそのままレジを通らず外へ出る様子がうかがえる(ぼかしで何を盗ったのかはっきり見えない)。
動画の中で男は「ボクに休日はない。仕事やってないから365日休日」「毎日万引きをしている。万引きで日本一になる」などと話していた。また、「逃走します。警察は無能です。私を捕まえられるかわかりませんけれども」と持ち金を見せたりしたあと、京王線の橋本駅のホームの画像を投稿して、「なんか市橋達也(イギリス人家庭教師殺害事件の犯人)になった気分なんですよ。これから孤独な逃走が始まるのかと思ってさ」とうそぶいていた。
キャスターのテリー伊藤「不愉快な映像ですよね。少年だという話もあるので、映像が出しにくい。逃亡の可能性もある」
しかし、これはおかしい。起っている事実、投稿された動画にテレビ局が細工をする理由にはなるまい。まして逃走が考えられるとなれば、たとえ少年法があっても、むしろ情報をいかに出すかを工夫すべきだろう。
司会の加藤浩次「お店はみな違うんですか」
大竹真レポーター「自分の家の近くには行かない。同じ店にも行かない」
ボカシばかりでさっぱり要領得ない「スッキリ!!」報道
とにかくぼかしばかりで、いたずらしている指先や楊枝で開けた穴だけが見える。ネットへの書き込みもぼかし。声も変えてあるらしいので、さっぱり要領を得ないし、情報提供の参考にもならない。ナレーションの「犯人像や手口を追った」が聞いて呆れる。報道じゃない。バラエティーとしても3流だろう。
大竹には気の毒だが、リポーターも邪魔だ。話があっちこっちに飛ぶのは仕方がないが、リポーターがいちいち登場して、通行人に聞いたりスマホ映像を見たりするからかえってややこしい。事件の一覧表を見てようやくスッキリする始末だった。
ネット画像をもとに、大竹が「ここです」と撮影地点やビルを特定するが、元の画像も現場の映像もに全面ぼかしで、見えているのは大竹の姿だけ。滑稽だと思わないか。
坂口孝則(経営評論家)「今回は初めてなのでしかたないが、こういうものを伝えることがいいのかどうか」
気持ちはわかるが、取っ捕まえるためにも伝える必要はある。