地下鉄サリン20年!発生直後 緊迫の警察交信「ゲリラ事件発生。防毒マスク使用せよ」

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   1995年3月20日の無差別テロ「地下鉄サリン事件」から間もなく20年だ。13人が死亡、6000人以上が中毒となり、今なお10人以上が重度の後遺症に苦しんでいる。

   「JNNはその事件にまつわる警察無線の交信記録のテープを入手しました。73分30秒の肉声の記録です」とアナウンサーの井上貴博が伝える。「事件発生直後、どんな状況だったのか、どんな対応がなされたのか。現場の警察官と指令本部とのやり取りが残されていました」

警視庁指令本部は警戒態勢を発令

   テープは午前8時21分から始まる。

   指令本部「場所は八丁堀2丁目22番。日比谷線の八丁堀駅。病人2名、気持ちが悪くなっているそうです。事件事故等かもしれませんが、詳細判然としません」

   午前8時24分、司令本部「日比谷線築地駅。現在、電車が止まっている模様ですが、ガソリンの臭いがし、車両の中にガソリンをまかれた云々の内容です。最優先で調査せよ」

   午前8時27分、指令本部は警戒態勢を発令する。直後に八丁堀駅の現場から、前の電車の車両から煙が充満したと報告があった。この電車にはオウム真理教元幹部、林泰男死刑囚(57)が乗っていた。秋葉原駅の直前、新聞紙に包まれたサリンの袋を傘で刺して電車を降りた。車内にはサリンが次第に広がる。

   司令本部「小伝馬町、小伝馬町。目が見えないと苦しがっている人がいる」

   目が見えないのは縮瞳といわれるもので、サリン中毒により瞳孔が収縮する症状だ。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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