襲撃の「シャルリー・エブト」最新号―表紙のムハンマドおちょくりに賛否

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   フランスの週刊新聞「シャルリー・エブト」が襲撃されてきょう14日(2015年)で1週間が経ち、間もなく最新号が販売される。表紙にはイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画が掲載され、通常は約6万部だが、特別号として最大300万部が発行される。「表現の自由か、冒とくか」。賛否両論がある。

大増刷して世界25か国で販売

   事件後初めての今週号は「生存者号」と称し、表紙にはムハンマドとみられる男性が「私はシャルリー」と書かれたプラカードを持っている。フランス語だけでなく、英語やアラビア語などにも翻訳され、世界25か国で販売される。

   この表紙について、エジプトにあるイスラム教スンニ派の最高権威機関は「預言者の敬愛する15億のイスラム教徒に対する不当な挑発である。新たな憎悪を引き起こしかねない」と批判した。イスラム教徒の市民も「こういう風刺画は憎しみをあおって、イスラム教徒と他のフランス人の間に溝をつくることになる」と語る。

   一方、ニュース専門チャンネルの記者は「冒とく的で刺激が強いかもしれないけど、表現の自由を制限すべきじゃない」と反論している。

言論の自由はすべて許されるのか

   フランスのバルス首相は「フランスはテロとの戦争に入った」と宣言し、1万人の兵士と5000人の警察官を新たに配備し、治安強化に乗り出した。この日も週刊紙の編集部となった建物に報道陣が集まっていたが、銃を持った警察官が目立っていた。

   「また、言論の自由について賛否の声が上がっています」とアナウンサーの山本匠晃が「朝刊1面」コーナーで説明した。

   キャスターの齋藤孝「大学でも学生に聞いてみましたが、意見は分かれますね。言論の自由はすべて許されるのかという点に対しては、異論がありました。というのは、偶像崇拝をそのものを禁止しているのに、絵を描いて、その上に侮辱するように揶揄する。それに傷つけられた人がどう訴えたらいいのか。もちろん暴力は絶対駄目ですが、テロでない方法でのイスラムからの抗議がほしいと思いますね」

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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