子どもの「睡眠不足」深刻!不登校、記憶力減退、将来の糖尿病リスク・・・

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「眠育」取り組む福井・美浜町―子供の睡眠不足を親にアドバイス!5年で不登校ゼロ

   睡眠の重要性に気づいて、地域ぐるみで取り組んでいるのが福井県美浜町だ。全小中学校で「眠育」をやっている。毎日「睡眠表」を作る。何時に寝て何時に起きたか、生活のリズムを記録するのだ。

   導入したのは元小学校長の前田勉さん。1000人の子どもたちの睡眠表をパソコンでチェックしている。気になる徴候があると、父兄を学校へ呼んで面談する。その結果、たとえば習い事が多すぎるとか生活に無理があると、改善をアドバイスする。すべて不登校を未然に防ぐためである。

   きっかけは教え子が中学で急に不登校になるケースが相次いだことだった。このとき医師から睡眠の問題を指摘された。試みに調査をして、結果に驚いた。学校ごとの不登校の多い少ないが、子どもたちの睡眠時間と一致したのだ。「眠育」の結果、5年後に不登校ゼロになった。

   町は20以上ある小学生のスポーツクラブで終わる時間を早めた。子どもたちの睡眠を確保するためだ。「眠育」の延長だが、生活環境そのものを変える模索は続いている。

   子どもの睡眠時間は親の生活にひきずられる側面もある。白川氏は「まず親が納得すれば子どもたちに伝わる。親と学校の先生、塾の先生、クラブ活動の指導者、みんなが理解する必要があるが、動きはまだ始まったばかリです」という。

   では、子どもの危険な兆候をどうやって見つけるのか。白川氏は「子どもは昼間は眠れないもの」なのに、眠たいようならひとつの目安だ。休日の起床が2時間以上遅いと登校日に寝不足だという。なるほど。しかし実際は6割がいつも眠いらしい。何だか子どもたちがかわいそうになってきた。

NHKクローズアップ現代(2015年1月8日放送「不登校12万人のかげで~広がる子どもの睡眠障害~」)

文   ヤンヤン
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