世界遺産のペルーのナスカの地上絵で、フジテレビの女性ディレクターが寝そべって写真撮影して大問題となっている。ディアナ・アルバレス文化相は6日(2015年1月)、「地上絵の空撮は許可していたものの、保護地域に立ち入る撮影は許可していない」と述べ、番組スタッフを地上絵に違法に近づけたとして、ガイド役のペルー人考古学者で文化省職員を刑事告発する方針を明らかにした。
これについて、フジテレビは「ペルーの文化相から撮影許可を得て行われたもので、撮影に当たってはペルー文化省ナスカ支局長のマリオ氏の指示・立会いの下で行われた」と主張している。
文化相「そんな取材は許可しとらん」
ナスカの地上絵は傷みが激しく、考古学研究のための立ち入りしか許可されていない。昨年12月には環境保護団体のグリーンピースが地上絵付近で環境保護の宣伝で足跡を残したとしてペルー文化省が検察当局に通報、グリーンピースが謝罪をしたばかりだ。
「モーニングバード!」がペルー文化省広報に電話取材したところ、こんな答えが返ってきた。「マリオ氏が勝手にやったことで、許可が下りていたのは飛行機で上空からの撮影だけだ」。マリオ氏の解雇手続き中で、刑事告発されれば最大8年の懲役と罰金の可能性があるという。
作家の吉永みち子「ナスカ地上絵の研究に携わっているのは日本が一番。そういうなかで、日本のテレビチームがOKと言われたからいいというわけにはいかないような気がします」
司会の羽鳥慎一「普通ならこんなに近づいてまずいんじゃないかという意識が働きますよね」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト