鹿児島県の桜島で山が膨らむ「山体膨張」が起きている。地中のマグマが上昇し火山ガスが噴き出す前兆の可能性が高い。きのう8日(2015年1月)も大量の火山灰が降り、ゴーッという轟音も続いている。「12月31日から1月4日までは24時間ゴーといっていて不安でした」(男性市民)という。
桜島の噴火を研究している京都大の井口正人教授は「轟音は鳴動で、ある程度のマグマが上がってきているということです。31日夜から鳴動が強まって、今回は若干長期にわたっています」
3年前の噴火の2倍の膨張
もう一つの変化が山体膨張だ。地下のマグマによって火山全体が膨張する現象で、鹿児島地方気象台が設置した傾斜計では1日から山が膨れ始めたという。山体膨張は13年8月にも起き、その後に上空約5000メートルまで噴煙が上がる噴火があった。この噴火で鹿児島市内に大量の火山灰が降った。「当時を100とすれば、今回は180から190の膨張」(鹿児島気象台)というから、噴火が始まったらかなりの規模になりそうだ。
井上貴博アナ「実際の噴火はどうなんですか」
産業技術総合研究所の山元孝広氏は「相当危ないぞということですね」
気象台では噴石、火砕流に警戒するよう呼びかけている。
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト