ボタン電池の子どもの誤飲が多発し、2013年度には過去最多を示した。誤飲すると体のなかでどうなるか。およそ20分で内臓が溶け出す実験を国民生活センターが公開した。
人の体の中と同じ状態になるように生理食塩水につけ込んだ鶏肉に上にボタン電池を置き経過を観察した。1分後、すぐ反応が起き、電池の周囲に白い泡が出てきた。5分後には青い泡が増え、溶け出していく。さらに20分後、ボタン電池を取り出してみると、鶏肉が溶けて電池の丸い形状の穴が開いていた。
ボタン電池が体液に触れると化学反応が起き、アルカリ性に変わってタンパク質を溶かしているのだという。誤飲すると消化管のなかの内臓が溶けはじめ、潰瘍が発症したり、最悪の場合は消化管に穴が開いてしまうという。
リモコン、電子辞書、体温計、電卓...
ボタン電池は身の回りに増えている。リモコンや電子辞書、体温計、電卓...。大人なら誤飲もないだろうし、万一飲み込んでも食道を通過してそのまま流れてしまうケースが多いという。問題は幼い子の誤飲だ。食道が細いため途中で引っかかってしまい、実験で起きたような内臓が溶け出す可能性が高い。
司会の羽鳥慎一「いやあ、驚きましたね。わずか20分で穴が開くとは。子どもって驚くものを飲み込むことがありますから気をつけないと」
子どもが飲み込んだと思ったらどう対処すればいいのか。国民生活センターでは「すぐに医師の診断を受けないと危険」という。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト